信号無視の歩行者をはねてしまった

日常生活でも非常によくあるケースですが、歩行者が信号無視をして飛びだしてきて轢いてしまった場合でも、やはりドライバーに責任は問われるようです。
歩行者が赤で飛びだしてきたのだから、全面的に歩行者が悪いという形にはなりません。

ここで問われるのは過失割合です。過失割合とは事故を起こした者どうしの過失の割合を数値化したものです。
裁判になった場合でも過失割合が重視されます。
保険会社でも示談交渉に過失割合を利用しすすめて行きます。
過失割合によって被害者が受け取る加害者からの賠償額が減額されてしまいます。

歩行者が赤信号無視したケースは、一般的は歩行者の過失は7で、ドライバーは3です。
ただし、どの被害者も過失が7となる訳ではなくて例えば被害者が子供の場合、弱者保護の視点によって6になる場合もあります。
更に被害者が幼児、更に身体障害者になれば過失割合が対等扱いにもなってしまいます。

赤信号で横断した過失は認められるものの、ドライバーの過失のゼロにはならないのは、車という存在がいつでも凶器になる可能性もあるものとして認識しなければならない問題を踏まえてのことです。
どんなに避けきれない事故であっても、ドライバーは前方注意義務を怠ったと判断されてしまうのです。