プライベートレーサーはバイク保険に加入できない?

レースをしていてもバイク保険の加入は可能

日常的な使用だけでなく、週末なでレースに参加しているというライダーは結構多いものです。
レースは限界のスピードで走りますので、どうしても転倒などのリスクがあり、事故に遭う確率が高まるのは事実です。
そのため、レーサーとして生計を立てているプロは、保険のルール上「危険職」という職業分類をされています。
いわば、レーサーという仕事によって普通の人よりも怪我をしたり死亡したりするリスクが高いと判断されているのです。
こうした危険職に就いている人は、通常の傷害保険や生命保険に加入できないことが多いです。

では、本業としてレーサーをしているわけではないものの、副業くらいの感覚もしくは趣味でレース参戦している場合はどうなるのでしょうか?
いわばプライベートレーサーは、それを生計の手段としているわけではありません。
しかし、レースをしている以上は同じように怪我のリスクがあります。

レース中に怪我をすると、仕事ができなくなるなどの問題が発生することがあります。
バイク自体も破損して修理しなければなりません。
こうした状況に対処するには、生命保険や傷害保険、バイク保険でカバーしてくれれば一番です。

まず、本業のレーサーではありませんので保険には加入できます。
そのため、自宅にいる時やレジャー、買い物などの際に事故に遭ったなどのケースでは問題なく保険金の請求が可能です。

レース中のケガは保険金が支払われない契約もあるので注意

しかし、保険商品によってはどのような状況で事故に至ったかという点が見られ、状況によっては補償対象外となってしまうケースもあります。
大手の保険会社の場合は、たいていバイクや自動車の競技や練習における事故は補償対象外となると定めています。
そのため保険加入自体は問題ないものの、レースが原因となると保険金の受け取りはできないのです。

また、基本的にバイク保険は公道における事故を想定して保険商品を作っています。
一方でレースが行われるサーキットは私有地で、場所が対象外となってしまうので、やはり保険金請求はできないのです。

レース中の事故に対する保険を別途かける

レース中の事故に対応するためには、別途専用の保険をかけるのがおすすめです。
ほとんどのサーキットでは、走行ライセンス取得時に共済会への加入が求められています。
共済会に入ると自動的に保険にも加入することになり、レース中の事故に対応してくれます。

また、競技ライセンスを取る時にも、スポーツ安全協会への加入が求められます。
やはり保険への加入が自動的になされますので、競技レースでの事故に対応してくれます。
さらに一部の共済保険会社では、レースでの保険に対応している商品を出しています。
心配なら、こうした保険を探して加入するのも良いでしょう。