改造バイクの保険

改造と保険

バイクはそのまま乗っても楽しいものですが、やはりカスタマイズというのも一つの楽しみとなるかと思います。
バイク乗りの多くの人が、販売時とは違うパーツをつけるなどしてバイクの改造を楽しんでいるのではないでしょうか?
ただ、こういったバイク改造をしている際の疑問となるのが、改造車は保険に加入することが出来るのか?ということかと思います。

まず大前提としてですが、いかなる改造がなされているバイクであっても、自賠責保険への加入は義務であり、自動的に加入することになっています。
自賠責保険は自分への保障効果を期待するものではなく、事故を起こしてしまった場合、被害を受けた相手が損をしないようにかけている保険です。
つまり、自分が加害者となってしまった場合に被害者のためにある保険であり、自分が被害者になった場合、あるいは加害者であるものの自分にもダメージがある場合については保障が薄く、保険としての効果は十分ではありません。

そのため、自賠責保険とは別に任意保険にも加入するのが良いわけですが、その場合には改造も関係してくることになります。
そもそも改造にも色々な種類がありますが、大きく2つに分類することができます。
それは、「合法改造」と「違法改造」です。

いわゆるカスタマイズというのは通常、前者である合法改造を指しています。
法律の定めているレギュレーションのなかでの改造ということになりますから、あくまでもカスタマイズであって違法性があるわけではありません。
対して、ハンドルを異常に高くしたり、シートをやたら豪華にしたり、マフラーを外して騒音を排出したりするようにする改造というのは違法改造ということになります。

改造による違い

まず大前提ですが、違法改造が行われている車両では任意保険に加入することは出来ません。
そもそも法律違反なので違法改造は絶対にやめるようにしましょう、ということを付記して、ここではこれ以上は触れないこととします。

合法改造の場合については、保険会社によるチェックが入った上で加入することが出来るかどうかを確認することになります。
車検を通る改造であったとしても、インターネット等を利用して簡易申し込みによる契約を行うことは出来ず、直接保険会社社員によるチェックを受ける事が必要になるでしょう。
そのため、通常車両に比べると保険加入の手続きが面倒になっている、ということについては注意する必要があります。

また、加入自体は可能でも、事故のリスクが上がっているというような理由から保険料が通常よりも高く設定される場合も少なくありません。
これについてもあわせて注意をしておく必要がありますので、改造を行う前に保険との兼ね合いを考えておきましょう。