運転中はどうしてイライラしやすいのか

運転中にイライラしやすくなる理由とは?

普段は穏やかで静かに見える人なのに、車のハンドルを握ったりバイクにまたがったりすると、すぐにイライラして動きが荒くなるという人を知っているかもしれません。
前の車がノロノロと走っていると、なかば煽り運転をしてみたり、自転車が車道を走っているのを見て邪魔だと感じたりするのです。

無駄な空ぶかしや幅寄せ、無理な追い越しなどをしてしまう人もいます。
そうした粗い行動に実際出ないとしても、明らかにイライラしている様子で文句ばっかり言っているという人は少なくありません。
どうしてこのように運転をしている時にイライラしてしまうのかというと、車に乗ることで自分の中にある別の人格が出てきてしまうからです。

というのも、普段の生活では車のような大きなモノを使ったり、コントロールしたりすることはなかなかありません。
そんな認識状態で自動車に乗ると、周りにいる歩行者や自転車、バイクなどが小さく見えてしまいます。
相対的に、自分が大きくて強い存在だと誤認するわけです。
それが、自転車などのいわば小さくて弱い存在に対し、「上から目線」で見たり乱暴な扱いをしたりすることにつながるのです。

また車に乗っていると、周りからは自分を隠せるという心理も関係している可能性があります。
SNSで自分のことがバレないからと、つい誹謗中傷をしてしまうのと似ています。
自動車の中という隠された空間にいるため匿名性が生じると勘違いして、普段は押さえている感情をむき出しにしてしまうというわけです。
自分の発言が周りに聞かれることもないので、車内で暴言を吐いたり、自分だとバレないと思いつい危ない運転を他者に対してしまいがちなのです。

イライラしているなと思ったら休憩する

イライラ感が強い時は、体も心も疲れている時です。
疲れによって自分の感情をうまくコントロールできなくなっている状態と言えるでしょう。
そのままでは冷静な判断もしづらくなりますので、スピード違反などの交通違反を犯しやすくなりますし、事故を起こすリスクも高まります。

こうした状態に気付いたら、まずは「今、自分はイライラしている。疲れている。」ということを自己分析して、自分のその状態を認めましょう。
その上で、すぐに休憩を取るようにします。
コンビニに入るのでも良いですし、高速道路にいるならパーキングエリアに入ることもできます。

運転から離れることで、物理的にイライラしている相手から離れて心を落ち着けられるでしょう。
休むことで体や心をリフレッシュできます。
休憩を取った後に運転に戻ると、さっきのイライラが冷静さを欠いていた状況だったなと感じられるはずです。