電動バイクで使われるバッテリーについて

電動バイク向けバッテリーの種類

ガソリン車に変わるものとして、急速に電動バイクの開発と普及が進んでいます。
国内外のバイクメーカーでも、大型モデルから日常用の小型バイクまで電動化を推し進めています。
電動バイクの性能向上にどうしても欠かせないのが、バッテリーです。
ガソリンバイクでも、セルモーターや電装系を作動させるためにバッテリーが搭載されています。
しかし、電動バイクでは駆動力にするための電力が必要ですので、ずっと性能の高いバッテリーが求められます。

バイク用のバッテリーとしては、鉛バッテリーが一般的です。
その歴史は150年を超えるもので、価格や安定性の面で実証済みのパーツと言えます。
しかし、鉛バッテリーは十分な電流を確保するためにはどうしてもサイズが大きくなりますし、重量も重くなってしまいます。

そのため、電動バイクではリチウムイオンバッテリーが主流となっています。
スマホやパソコン、電動自転車などでも使われているタイプで、高電圧を出せるのが特徴です。
小型化かつ軽量化できますので、コンパクトサイズのパーツが求められる電動バイクにはもってこいです。

一部のモデルでは、シリコンバッテリーという新しいタイプのものが使用されています。
電気容量が大きいなどのメリットを持ちますが、製造コストが高いことや特許などの問題から普及は進んでいません。
こうしたことから、現在はリチウムイオンバッテリーを搭載しているものがほとんどとなっています。

バッテリーの充電方法

電動バイクのバッテリーは、ほとんどが家庭でも充電できる仕様となっています。
専用の充電器を必要としますが、家庭用100vのコンセントを使って充電が可能です。
バッテリータイプにもよりますが、通常充電と急速充電ができるようになっています。

普通充電でも2、3時間あれば満充電できることが多くなっています。
急速充電の場合は、1時間未満で終了します。
ただし、急速充電を繰り返すとバッテリーに負荷がかかり、寿命が短くなることもあります。
そのため通常時は普通充電にして、急ぎの時だけ急速充電モードにするというのがベストです。

バイク用バッテリーの将来について

今のところ、ほとんどのモデルはバッテリーをバイク本体から外して充電する仕様です。
これからは、バイクに置いたまま充電ができるようになると考えられます。
そうすることで、自動車のように外にある充電スタンドで気軽に充電できるからです。

また、取り外しができるタイプのバッテリーは、専用ステーションでバッテリーごと交換できるサービスも始まる可能性があります。
この方法だと充電の待ち時間がゼロになりますので、より効率よく走行を続けられます。
バッテリーそのものの性能も向上していき、より短い時間の充電でより長く走れるようになるでしょう。