電動バイクのコストについて

ガソリンバイクの燃費とコスト

自動車を中心に電動車の普及は目覚ましく、さまざまなモデルが登場しています。
その波はバイクにも押し寄せてきて、さまざまなメーカーが電動バイクを開発、販売するようになっています。

環境にやさしいということがメリットですが、電動化はオーナーにとってもいくつかのメリットがあります。
その一つが、ガソリンエンジンのバイクに比べて燃料費を下げられるというものです。
一般的な原付バイクは、リッター当たり50kmくらいの燃費となります。
燃料タンクの容量は4.6lというのが原付の標準ですので、一回当たりのガソリン補給で230kmくらいの走行ができるわけです。

1カ月に400km走ると仮定した場合、平均で1.7回の燃料補給をすることになります。
それで言うと、ガソリンのトータルの使用料は7.8L程度です。
ガソリン代が1L当たり150円と考えると、トータルで原付バイクはガソリン代として1カ月1,173円かかる計算になります。

電動バイクの充電コスト

原付クラスの電動バイクで見てみると、たいていのモデルは満充電をするまでに8時間くらいの時間がかかります。
充電にかかる電気代は、1kWh当たりの電気料金と充電時間で計算できます。
平均してみると電気代は1kWh当たり2.5円くらいですので、一回の満充電で20円くらいのコストがかかります。

電動バイクの航続距離は、1回の充電に付き30km程度が平均です。
1カ月に通勤や買い物などで400kmくらいの距離を走ると考えると、充電回数は1カ月で13.3回ということになります。
これに20円をかけると、266円です。

ガソリンと電動のコストの差を比較

このように、ガソリンと電動のバイクの燃費の差はかなりはっきりとしています。
1カ月当たりのコスト差では928円もの違いが生まれ、実に4倍以上の差が開いてしまっています。
この燃料費の差を年間で見てみると、ガソリン車の場合は12カ月で14,076円で、一方の電動バイクは3,192円です。
1万を超える燃料の差が出てしまうというわけです。

バイクメーカーは、さらに電動バイクの開発を進めていく計画でいます。
モーターや回生ブレーキなどによるエネルギーの効率化、バッテリーの性能向上などが見込まれますので、さらに電動バイクの効率が上がるのは確実です。
そのため、これからまだまだガソリン車との差が開いていくはずです。

また、現在ではどうしてもモーターの特性上、ガソリン車に比べると電動バイクはパワー不足の感じが見られます。
しかしこの分野でも改善が進められていますので、ガソリン車と比較しても遜色のない走行性能を保てるようになるはずです。