消音加工の方法にはどんなものがある?
マフラーの音を小さくする方法として一般的なのが、バッフルの取付です。
これは、マフラーのテールエンドに装着することで排気口を小さくして消音をする効果を持ちます。
バッフルはそのサイズによって違いがあり、マフラーの排気口の大きさを狭めることで、より音を小さくできるのが特徴です。
ただし、あまり口径を小さくすると排気自体がスムーズにできなくなり、燃費が悪くなったりスペックが落ちたりしますのでバランスよく選ぶことが重要です。
他の方法と比べても消音効果は高く、最大で4分の1位程度まで下げられることもあります。
ただし、そのままマフラーのエンドにかぶせるだけというわけにはいきませんので、ボルトで留めるための穴をマフラーに開けることになります。
それ以外については問題はなく、とても簡単かつ低コストで消音できるのが特徴です。
もう一つの方法としては、ストレートタイプのマフラーだと、グラスウールを交換することを挙げられます。
元々このタイプのマフラーは、パンチングとグラスウールで消音をしているのですが、経年劣化でグラスウールが弱くなって音が大きくなってしまいます。
そこで、一度マフラーを分解してグラスウールを詰め替えることで、元の音の小ささにすることができます。
マフラー分解の作業が必要なので多少手間はかかりますが、元通りの消音効果を取り戻せます。
また、余計なパーツを着けることがないので、見た目にも性能にも影響を与えることがありません。
消音をする際のポイントは?
マフラーに何らかの加工を施して消音する場合、燃費や燃焼効率とのバランスを見る必要があります。
一般的な傾向として、消音をするほど燃費性能は落ちます。
そのため、音だけにこだわると乗りづらいバイクになったり、燃費が悪くなるといった影響が出ます。
また、そもそもマフラーの排気音がうるさいというのは、純正マフラーから社外品に変えているケースが多いです。
何か問題を抱えているのであれば、純正マフラーに戻すというのも一つの選択肢として考えるべきです。
車検だけ消音加工しても根本的な解決ではない
車検を通すために、車検の時だけバッフルを取り付けるなどして消音する人もいます。
確かに、それで車検を通すことはできるでしょう。
しかし、その後またバッフルを外せば、騒音が戻り違反車両となります。
摘発されれば罰則の対象となりますので、根本的な解決ではありません。
純正マフラーに戻すなどして、法律に従ったやり方で騒音対策をするのが正しい方法と言えます。
そもそも一時的な消音対策をしないと車検に通らないのであれば、そのマフラー自体を交換するべきなのです。