250ccのアメリカン中古バイクはねらい目か?!

低速中速域で扱いやすいエンジン特性とゆったりとした乗り心地が魅力のクルーザーモデル。昔も今も、そんなところに魅力を感じている人は少なくないでしょう。ここでは、250ccの日本製アメリカンバイクについて紹介します。

アメリカンジャンルに日本車が登場したのは1970年代

チョッパーやアメリカンとよばれたジャンルに日本車が登場したのは、カワサキLTDやヤマハXSが最初のモデルでしょう。その後、最上級モデルで1000ccクラスまで用意されるラインナップ豊富なシリーズとなります。当初のモデルはロードスポーツのホイールにし、キング&クイーンシートやアップルハンドルとよばれる段付きのシートをつけ、差別化した程度でした。

しかし、1980年代に入ってからドラッグマシン風のモデルが登場します。さらに1990年代に入りドラッグスターやスティードがネイキッドと人気を二分するようになります。ところがその後長期景気低迷期に入った日本では、需要の低迷や規制強化により、姿を消していきます。現在残っているモデルは2代目レブルのみです。

購入しやすくて雰囲気満点1980~90年代のクルーザーモデル

ホンダ・CM250T

原型は1977年に発売されたCB25Tホークです。システムに同型のバランサー付きバルブ並列2気筒エンジンを採用しています。400をベースとしているため、車体の重量は重めです。シングルシートのほか、大型リヤキャリアを装備するタイプも発売されました。年式を考えるとレアな部類に入り、中古相場で見つけることが困難なモデルです。購入したいなら気長に探しましょう。

ホンダ・レブル

レブルはCD125Tの拡大版となるバルブ並列2気筒エンジンを専用フレームに搭載したモデルです。リヤタイヤの幅が同時期に発売されたVFR750Fと同じ幅の130を採用しており、ボリューム感があります。このモデルは当時人気が沸騰し、「レブル現象」なる造語ができるほどの人気を博しました。中古相場は数万円~30万円前後です。アメリカンらしい正統派スタイルが好みの人は購入を検討してもいいでしょう。

ホンダ・Vツインマグナ

大胆に跳ね上がった右2本出しマフラーやリヤのアルミデッシュホイールが特徴的なマシンです。エンジンは、VT250F系の90度Vツインで低中速域を重視して洗練し製造されました。フロントにディッシュホイール、リヤサスペンションにリジットサス風のカバーがついたVツインマグナSなどのバリエーションもあります。このモデルは豊富な数が中古市場にあります。価格も10万円から50万円台までと豊富。多くの車両がカスタムされているので、検討する場合はむちゃなカスタマイズをされている車両は避けるようにしましょう。