携行品特約があれば補償される

バイクに乗っていて事故に遭った場合、どこまで補償されるのかは保険の契約内容によって異なります。
相手の損害や自分のバイク、そしてライダーや同乗者などの人への補償は基本としてどんな保険でもカバーされます。
しかし、自分が持っていた物が事故で壊れた場合はどうでしょうか。
たとえば、ポケットに入れていたスマホが事故の衝撃で壊れてしまった場合などです。

これは、保険に携行品特約を付帯していれば補償の対象となります。
携行品特約というのは、外出中に何らかの事故によって持ち歩いていたアイテムが壊れたしまった場合に一定の損害額まで補償するという内容で、基本となる保険に特約という形で付帯するものです。
補償額の算出はアイテムや保険会社のルールによって異なります。
たいていは、壊れた物の時価額を算出し、あらかじめ設定されてある保険金額を上限して支払いがなされます。

かなり幅広いアイテムが対象となり、上記のようなスマホやデジカメ、財布そのもの、バッグ、買い物をした品などの破損に対して保険が支払われます。
ただし、いくつかの除外条件がありますので注意が必要です。
たとえば、自分の家の敷地内で起きた事故は対象外です。
つまり、自宅の駐車場に入れようとした際にスマホが落ちて破損したといった例では利用できません。

また、事故による破損ではなく、単にその物を紛失したとかどこかに置き忘れたというケースも対象外となります。
破損した原因で言うと、台風や水害、地震などの災害の場合も対象外です。

補償が効かない物品もいくつかあり、株式などの有価証券や現金はカバーされません。
そのため、財布ごと燃えてしまったといったケースでは、財布そのものの価値に応じた補償はありますが、財布の中に入っていた現金は補償されません。
他にも、美術品や宝石、骨董品といったもの、プログラムやデータなどのソフトウェアも対象外です。
スマホやパソコンの中に入っていた使い切りアプリやソフトといったものは損害額に含まれず、あくまでもデバイスのみが保険対象となります。

携行品特約に入る重要性

携行品特約を付けても、それほど高い保険料の増額とはなりません。
一方で、利用することが多く恩恵を受けやすい保険の種類となります。
保険の内容によっては、バイクや自分自身に損害がなく携行品だけが破損した場合でも補償が効くことがあります。
スマホなどは破損するリスクが多いものですし、買い替えるとなると高価ですので保険でカバーしてくれると助かるものです。

また、バイクに乗っていない時でも対象となる保険商品もありますので、幅広いシーンで使える特約となります。
事故によってとても高額なアイテムを破損してしまい、バイクの修理費よりも高く付くというケースも見られます。
万が一に備えるためにとても重要な特約なのです。