親からバイク保険の等級引き継ぎはできますか?

バイク保険は家族間での等級引き継ぎができる

自動車保険と同じく、バイク保険にもノンフリート等級制度があります。
これは長く保険に加入してきて事故歴がない人ほど等級を上げて、保険料を下げるという制度です。
やはり免許取りたての人と、何十年も無事故で過ごしてきた方とを同じ保険料にするのは不公平ですので、その差を付けるために安全運転を長年続けた人を優遇する必要があるのです。

ノンフリート等級によって保険料は大きく変わることがありますので、できるだけ高い等級を得たいものです。
そのため、同じ排気量のバイクで保険会社を変える時などは、その等級を引き継げることになっています。
しかも、バイクの場合は家族間でも等級の引継ぎができる制度が設けられています。

といっても、家族であれば誰でも引き継げるわけではなく、配偶者から同居している親族のみです。
たとえば、親元を離れた子供に対して自分の等級を引き継がせることはできません。
一方、同居しているのであれば、子供が新たにバイクを購入した場合、親がすでに入っていた保険をそちらのバイクに入れ替えることで等級引継ぎができます。

バイク保険の満期を確認して賢く利用する

バイク保険の等級引継ぎでは、契約の満期日の確認が重要です。
これは、特に保険会社を変更する時にしなければなりません。
というのも、以前の保険を解約してから、もしくは満期日の翌日から7日以内でしか等級の引継ぎができないからです。
その日数を過ぎてしまうと、たとえその期間に事故をしていなくても等級は6等級に戻ってしまいます。
また、保険会社によっては猶予期間の日数が異なることもありますので、満期が来る前に新しく契約したい保険会社に確かめておいた方が安全です。

ちなみに、それまでの等級が1から5まで、もしくは6(F)等級の場合は、解約をした翌日から13か月以内は等級引継ぎが可能というルールもあります。
ある程度等級が高くなっている場合は、より長い期間となりますので有利になるというわけです。

使用しない期間が長い時には保険の中断を検討する

このように、基本的には満期日を8日以上過ぎると、等級は戻ってしまいます。
しかし、バイク保険には中断という仕組みもあります。
これは、それまで利用していた保険会社に対して「中断証明書」というものを発行してもらうことで利用できます。

中断という状況になると、いわば等級の凍結が行われて、13か月以内に再び契約をする場合には以前の等級からスタートできるのです。
そのため、長期間出張等でいなくなる、バイクをとりあえず手放すという時には、中断証明書を申請すると良いでしょう。
保険会社によって中断証明書の発行条件がありますので、事前に確認して間違いのないようにしましょう。