排気量の違うバイクに買い替えても保険は引き継げますか?

バイクの排気量が異なる場合は保険に入り直す必要がある

バイクの保険には、自動車保険とはいくつか異なる注意点があります。
その一つが、排気量による区分によって契約内容が大きく変わるということです。
自動車の場合、同じ家庭用であれば排気量が変わっても保険引継ぎはさほど難しくなく、保険料の差などが出る程度の影響で済みます。
しかし、バイクの場合はそうは行きません。

というのも、同じバイクでも排気量の違いによって事故のリスクや車体の価値などが大きく変わってくるからです。
そもそも、原付バイクと中型、大型などによって取得すべき免許も異なりますし、排気量によって車検が必要か不要かという違いも出てきます。
バイクは排気量による扱いの違いがとても大きいので、それに伴って保険契約も差が出てくるのです。

たとえば、今までバイク保険に入っていたとしても、排気量が異なるバイクを購入して保険の引継ぎをしたいと思っても車両入れ替えという形で契約を続けることはできません。
今までの保険を解約して、新しい保険に入り直す必要が出てくるのです。
排気量が同じ区分であれば、自動車保険と同じように車両入れ替えという手続きだけで済みます。
完全に保険を変える必要がありますので、解約と加入のタイミングをよく考えて契約する必要があります。
また、排気量が違うバイクとなると保険料や補償内容が変わってきますので、再度いろいろな保険会社で金額や内容を比較して選び直すことが肝心です。

ノンフリート等級の引き継ぎもできないので注意が必要

もう一つの注意点は、バイクの場合、排気量の異なるバイクで保険を変更するとノンフリート等級の引継ぎもできないということです。
同じ排気量であれば、保険会社を変えても等級を引き継ぐことができます。
そのため、何年も保険に加入してきた人であれば、ずっと安い金額で入れます。

しかし、たとえ長年バイク保険に加入してきても、排気量の異なるバイクでの新規契約をするのであれば等級は6級に戻ってしまうわけです。
当然保険料もかなり上がることがありますので、事前にどのくらいの差が出てくるのかを計算してみた方が良いでしょう。
もし高排気量のバイクから原付に替える場合は、自動車保険で入っている原付特約で補償できることもありますので、一度契約内容を確認してみると良いです。

排気量が同じ区分で他の保険会社に乗り換える時には、等級の引継ぎを有利にするために満期のタイミングを狙って手続きをすることが多いです。
しかし、排気量が変わる場合はいつ手続きをしても6等級からのスタートとなりますので、満期を待つ必要はありません。
手続きの仕方はよりシンプルにはなるわけです。