気をつけたい。バイクの二人乗りルール

二人乗りには条件がある

バイクの醍醐味の一つ。「二人乗り」
ルールを守り、安全な走行を心がけることがより楽しいツーリングを可能にします。
二人乗りには免許の制限があり、二輪免許を取得してから1年を経過している必要があります。
この二輪免許は「普通二輪免許」と「大型二輪免許」のことを指しており、取得から1年が経過していたとしても「原付免許」では二人乗りは禁止されています。
二人乗りが可能な二輪車の種類にも指定があり、一般道では排気量50cc超、高速道路では125cc超の自動二輪と法律で定められています。
高速道路での二人乗りは特に制限が厳しく、運転者は20歳以上であることや普通二輪免許または大型二輪免許取得後3年以上でないといけないなど、走行前に確認が必要です。

運転者の気配り

二人乗りの際には同乗者を後ろに乗せるため、普段以上に安全な走行を心がけましょう。
同乗者を不安にさせないためにも、綿密な気配りが大切です。
走り出すときや、走行中にカーブを曲がるときには合図を送るようにしましょう。
急なバイクの動きに同乗者がバランスを崩して転倒することがないように、運転者と同乗者の間で共通認識を持っておくことが大切です。
また、同乗者の重さが加わる分、ブレーキの制動距離も長くなります。
同乗者がバランスを崩して転倒してしまう危険性もあるため、急ブレーキを避け、いつも以上に早めで丁寧なブレーキを心がけるようにしてください。
同乗者とはこまめに意思疎通を取り、怖くないか、体調は悪くないかと常に配慮の心を持つことが大切です。

同乗者が気をつけること

同乗者が気をつけるべき点は「姿勢」です。
シートに座ったら、腰部分の背後にあるタンデムバーやグラブバーをしっかり掴み安定した姿勢を保つようにしましょう。
運転者の腰や肩を掴む方法もありますが、あまり強く掴みすぎると運転者の動きを阻害することになり危険です。
片手でグラブバー、もう片手で運転者の腰を掴む乗り方が最も安定した姿勢でおすすめです。
カーブに差し掛かったら、運転者の背中の動きと一体化するように体を傾けることがポイントです。
バイクが傾いているのに、怖がって体が垂直のままの状態や、極端に体を傾けすぎると、車体がバランスを崩してしまいとても危険です。
バイクの傾きには逆らわず身を任せることが安全な二人乗りのコツになります。
慣れてくると、風の流れを感じて心地よい走行を楽しめることでしょう。