運転中眠くなってきたら

長距離ツーリングだと眠気に襲われやすいのはなぜ?

短時間の運転だとそんなことは全くないのに、長距離ツーリングだとしょっちゅう眠気に襲われてしまって怖い思いをしたという人も少なくないはずです。
バイクに限りませんが、居眠り運転は命に直結する事故につながりますし、少なくても注意力が薄れてしまって危険な目に遭うリスクが高くなります。

長距離ツーリングだと眠くなりやすい原因の一つは、疲労です。
特に激しい動きをしていないように感じても、重いバイクを支えコントロールするには体力が必要ですし、集中力をずっと保たせるためには力が必要です。
長時間運転しっぱなしだと、次第に体力が奪われていくのです。

もう一つの原因に、寝不足ということもあります。
仲間と一緒にツーリングに出かけると、ついつい夜遅くまで楽しい時間を過ごしてしまいがちです。
そうなると、寝る時間が少なくなって次の日は寝不足の状態で走ることになります。
仲間とのツーリングでなくても、いつもと違う環境での宿泊ということで睡眠の質が下がったり、ワクワク感からなんとなく寝付けなくなったりすることも多いです。
こうなると、眠気が襲ってきやすくなります。

3つ目の原因は、食後すぐの運転のせいということもあります。
食べた後はどうしても眠たくなるもので、特に体の疲れを感じていなくても頭がぼーっとしてきて集中力が薄れてきます。
特に、日頃から食後はちょっと休憩することを習慣としている人だと、食後の眠気が来やすくなりますので注意が必要です。

もしも運転中に眠くなってきたら

まずは停車できるところを見つけて、すぐにバイクを停めましょう。
仲間と一緒にツーリングをしているのであれば、眠くてどうしようもないということを伝えて、休憩のための時間を取ってもらいます。
眠くなったら休憩するというのが一番の原則で、無理を押して走り続けるのは絶対にやめましょう。

たまに新鮮な空気を吸えば良いとか、冷たい風に当たれば大丈夫と言ってヘルメットのフェースを開放して眠気をやり過ごそうとする人もいます。
しかし、これで眠気を完全にコントロールすることはできません。
休憩に勝る方法はないのです。

一度休憩した後もまた眠気が襲ってくる可能性がありますので、定期的に休憩を入れるようにしましょう。
1時間に1回など、次のインターでというように事前に決めて休むことが肝心です。
また、ガムを噛みながら運転するなどして、眠気が来ない工夫をすることも肝心です。

原則として、眠くならないように事前に対応をするということ、そしてそれでも眠気が襲ってきたら、必ずバイクを停めて休憩をするということを徹底しましょう。
こうして安全に楽しくツーリングを続けられます。